人と接している時
本当はこう思っているのに言えなかった、とか
本当はそう思っていないのに
相手に合わせるような言葉を言ってしまった。
だから
自分以外の人といると疲れる
早くひとりになりたいと思う。
これは
「繊細さん」と言われるHSP気質の人なら
誰でも体験しているはず。
最近、役者さんになってみたいって
思うことがあった。
自分と全然違う人格を演じるって
どんな気分なんだろう。
その人になりきっている時
どんなことを思うのだろう。
こんな興味が湧いていた。
そういえば
接客の仕事をしている時
今、目の前にいるお客さんの前で
女優のように演じなさいって
言われたことがある。
相手がどんなストーリーを楽しみたいのか
読み取って
そのキャスト役を演じる。
明るいテンションが好きな人もいれば
静かに語り合うことを好む人もいる。
普段の自分が全然違ったとしても
今、この時間だけ
相手の求める空気の中で
その役を演じるということ。
私は無意識にそれをやっていた。
自分じゃない自分を演じていた。
演じていると自覚しているから
無理して合わせている感覚もなかったし
疲れを感じることもなかった。
毎回、自分と全然違う人格に
なりきるのは楽しかった。
本当の自分が感じるであろう
「好き」「嫌い」が
その役になりきっているときには
不思議と湧いてこなかった。
どの人も
多分、プライベートでは
すごく相性がいいって思うことはないような
(こめんなさい)
関わることがなさそうな人だった。
その人が楽しそうにしている時
私に向けて嫌な態度や
ひどいことを言われることもなかった。
だってそういう楽しいストーリーに
なるように
こちらが演じているのだから。
これを日常でも
取り入れたらどうなんだろう。
本当の自分と違うから
思っていることが言えないから
疲れると感じていたのを
この場面では
その空気に合わせて
こんな人を演じようって
自分が決めて関わってみたら
楽しめるんじゃないか。
周りを見渡せば
演じている人がいっぱいいる。
楽しそうにかどうかは
別として
みんな本音じゃない言葉を口にしたり
おかしくもないのに笑ったり。
そうしなければいけない、とか
そうすることが自分の得になるから、とか
そうしないと自分が損するから。
そういうことが
ストレスになるのは
その時、自分の本音が葛藤するから。
役者になって楽しもう
自分じゃない自分を演じようって
決めることができたら
仕方なくそうさせられているとか
やりたくないけど無理しているとか
そんなふうには思わないかもしれない。
うまく言えないけどね。
接客の仕事をしている時期
私はうつ病で抗うつ剤を服用していたし
パニック障害にならないように
デパスという薬を持ち歩いていた。
でもお店に入ったら
役者のスイッチが入って
いつもとは違う別の自分を演じていたから
不思議なくらい「不安」を感じなかった。
昼間に普通の会社で
仕事をしたら
過呼吸で倒れていたのに。
その時はまさにリアルな自分だったから。
この考え方が
誰かの参考になったらいいなって思います。
おしまい
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